商店街の古いPC4台をLinux Mintで再生してみた【商店街振興組合IT再整備①】
私が理事を務める商店街振興組合では、長年使われてきたPCの一部が古くなり、昨年PCを入れ替えたため、古いPCが倉庫に保管されたままになっていました。
そこで今回は、これらのPCをすぐに処分するのではなく、Linux Mintを導入して再利用できる形へ整えることにしました。
対象は、NEC製デスクトップPC3台と富士通製PC1台の計4台です。
古いPCにも、まだ役割がある
近年のWindowsでは動作が重くなりがちな旧型PCでも、用途を整理すれば、まだ十分に活用できる場合があります。
今回のPCは、事務作業、Web閲覧、メール、文書作成、表計算、印刷といった日常業務が中心です。
そこで、比較的軽量で使いやすいLinux Mint Xfceを導入しました。
特にXfce版は、比較的古いPCでも軽快に動かしやすいことが特徴です。
必要に応じてSSDへの換装も行い、起動や日常操作の負担を減らしました。
「使える状態」にするために設定したこと
OSを入れ替えるだけでは、実務で使えるPCにはなりません。
今回の整備では、組合事務所での普段の利用を想定し、次のような設定を行いました。
- 日本語入力環境の設定
- LibreOfficeの導入
- Wi-Fi接続の設定
- NASへの接続
- Canon複合機・ネットワークプリンターの設定
- 必要なブラウザや基本操作環境の確認
LibreOfficeは、文書作成や表計算、資料作成に使用できるオフィスソフトです。
既存のWordやExcelのファイルを開くこともできるため、日常的な事務作業を続けるための基本環境として導入しました。
また、組合内で共有しているデータはNASへ接続できるようにし、PCごとにファイルが散らばらないようにしています。
遠隔支援もできるように
事務所のPCは、困ったときにすぐ現地へ行かなければ確認できない状態だと、運用の負担が大きくなります。
そこで、TailscaleとRustDeskを導入し、必要なときには安全に遠隔から状況確認や支援ができる環境を整えました。
もちろん、遠隔操作を目的にするのではなく、利用者が困ったときに早く状況を確認し、必要に応じて支援できるようにするための仕組みです。
遠隔からの接続は、利用者の了承を得たうえで行う運用としています。
古いPCを再利用する場合も、導入後に相談や保守ができる状態まで考えておくことが大切だと感じています。
PCを再生して、組合で使える環境へ
今回の目的は、古いPCを単に使えるように戻すことだけではありません。
複数のPCから共有フォルダーへアクセスし、必要なときにはネットワークプリンターで印刷でき、困った際には遠隔から状況を確認できる。そんな、組合の業務で無理なく使い続けられる環境を整えることを目指しました。
PCを1台ずつ個別に使うだけでは、資料がそれぞれの端末に残り、担当者が変わったときに引き継ぎが難しくなります。
そこで今回は、NASを共有データの置き場所とし、Canon複合機・ネットワークプリンターも各PCから利用できるように設定しました。
さらに、TailscaleとRustDeskによる遠隔支援環境も用意しています。トラブル時に毎回現地で確認しなければならない状態から少しずつ抜け出し、必要なときに状況を把握しやすい運用へ変えていくためです。
古いPCの再利用は入口です。その先にある、共有・引き継ぎ・日常のサポートまで含めて整えることで、初めて組織のIT環境として役に立つと考えています。
※アイキャッチ画像はイメージです。
次回は、PC環境と並行して進めた、商店街の公式ドメインとホームページ基盤の整備についてご紹介します。


